この記事では、文字起こしの仕事の楽しさを書きつらねまして
あわよくばどなたかを文字起こしワールドに誘うことができたら、と思っております!
注:世の中では「テープ起こし」という言葉が一般的ですが、現実にはテープ音源はほぼなく、動画や音声ファイルから起こすことが多いので、このブログでは「文字起こし」で統一します。
【2020/7】一部の表現を変えて、リライトしました。
文字起こしの何が楽しいのか
飽きない
毎度必ず違う音源が来るので、「またこれかよ…」ということがほぼありません。
同じ内容の連続シリーズ(例えば毎月開催される会議など)はありますが、同じ単語が出てきたり、内容が分かっているので、これはこれでやりやすいです。
依頼側も、同じ人に同じ仕様で依頼すれば指示の手間が省けますし、シリーズものを受注できればwin-winの関係になれます。
さらに、難しさもその案件ごとに千差万別。
話者の人数が多くて確定作業が難しかったり
ノイズが多くてさっぱり聞き取れなかったり
早口で何を言っているのか分からなかったり
訛りが独特でよく分からなかったり(←私は西日本の口調に慣れていないのでつらいです)
書き起こしてみると何を言っているのか分からない、主語と述語がちぐはぐな(または述語がない)発言だったり…
毎度違う山を上っている感じです。
文字媒体になる前の生々しい発言を聞ける
雑誌やweb媒体でよく目にするインタビュー記事。
インタビュー記事ができあがる過程には、必ず文字起こしの工程があります。
録音してきたものを文字に起こし、そこから記事の体裁に整えていくわけですね。
まだ取材の場にいた人しか聞いたことのない、生々しい発言を文字にする工程に携われる。
こんなエキサイティングな仕事があるでしょうか。
誰もが知る大企業の経営者の方や、有名誌の編集部の方のお話が聞けることが往々にしてありますし
最近のwebメディアのトレンドを知るきっかけにもなります。
業界にいなければ聞けないような話を、取材者以外で一番最初に聞けるんです。
記事になるときにはカットされてしまう本音も含めて。
できあがった記事を読むことができる場合(クライアントさんが教えてくれる場合)は、
ぜひ見てみることをおすすめします。
結構攻めた発言をなさる方が、記事になるとやたらとお行儀のいい人格にされていたりして(笑)これも一興。
知的好奇心を満たせる
日本語そのものや、知らない業界に対する知的好奇心を満たせます!
(1項目目と若干かぶりますが…)
自分がただ暮らしているだけでは絶対に耳にはさむことのない、知らない人の知らない内容の会話や講義を聴くことができるんです。
「横展」とか「肌感」とか、「人月」という単位とか、大学が医療系だった私にはまったく縁のない言葉で、お仕事で初めて知りました。
こういった、いわゆる業界用語がわかるようになるのが、個人的にかなり楽しいです。
はるか昔に意図せず耳にした言葉が役立つこともあり、今までの人生(言語)経験が試される仕事といっても過言ではありません。
勉強する!という感じで入れた知識ではなく、日常生活で身の回りのさまざまなことに興味を持っている(自分には関係ない!と切り捨てない)方は、これまでの積み重ねが存分に生かされる仕事といえるでしょう。
こんな人は文字起こしに向いている(独断と偏見で)
学生時代、漢字のテストは毎回ほぼ満点だった
レポートを書いたり、メールを打ったりするとつい長くなり、削るのが大変
暇があれば国語辞典を読んでいた(読んでいる)
パンフレットや街中にある文章、テレビの字幕を見ると、漢字の間違いや日本語の間違いに気づき、もやもやする
説明書やパッケージの裏面の活字は、つい全部読んでしまう
世の中的に単調な仕事といわれるものを、なぜか楽しみながらこなせる
(+α)大学の専門分野が理系もしくは医療系だった←専門知識が生かせます
自分を参考に書いてみました。
なんだこれ!自分のことか!(・∀・)
と思われた奇特な(←本来の意味で!)方は、ぜひ文字起こしの仕事を始められることをおすすめします!!
おわり。
※文字起こしの仕事の手順を知りたい方は→こちら
※文字起こしの仕事道具は→こちら
※文字起こし技術のおすすめ習得方法は→こちら
※ランサーズで文字起こしの仕事を受注する3つのコツは→こちら