北海道民の東京あるある

【2021年4月25日リンク切れ修正】

他記事にも書いておりますが、私は北海道出身、東京在住8年目です。

旅行で東京を歩いたことはあっても、いざ住んでみると想像と違うことがたくさんたくさんありました。

これから東京に住む道民(特に道央圏の方)のために、心の準備の一助として、この記事を書きます。

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ずれた気温感覚

気温が30度になったら夏

道民は22度くらいになったらもう半袖ですよね。
夏服を出し始める気温ってそのぐらいじゃないでしょうか。

東京で22度の日に半袖を着ていると、正直浮きます!
多くの街ゆく皆様は、薄手の羽織り物です。

30度になると「ようやく夏らしい気温になりました!」みたいなことをテレビなどで言い始めます。そうすると半袖の方が増え始め……ますが、日焼けを気にするおばさまなどは、夏でもやっぱり長袖です。

私は暑がりなので、北海道時代と同様に22度を超えたら半袖。
30度を超えた日には、どうしても必要な用事以外は、日中外に出ないで済ませます。
郵便局や銀行も、なるべく朝9時台に済ます!

気温が10度を切ったら冬

これも道民としては信じられない感覚……だって秋ですよね、10度って。笑
まだ薄手の裏地なしコートか、ジャケットでいけるでしょう。
ましてや手袋なんて、一桁の気温になってから出すと思います。

でもテレビの天気予報などでは、一桁の気温になると「朝起きるのがつらいですね!」「真冬ですね!」「耳当てや手袋をして、あたたかい格好でお出かけください」などと言い始めます。氷点下になった日には、もう大騒ぎです。

街ゆく皆様も、15度くらいになるとダウンの人がちらほら。10度を切ると半分ぐらいはダウンか中綿のアウターです。そのわりに足首を出したコーディネイトで、寒いのか暑いのかよくわからない人も多いのですが。

ちなみに、雪がほんのちょっとでも降ると、バスが運休になる率が恐ろしく高いです。特に坂道を通る路線では、ロードヒーティングもなければ、タイヤのチェーンもすぐにつけられないようで、運休率がとてもとても高いです。

そして、カーポートや停留所の雨よけ(屋根みたいな)は、30cmの積雪までしか耐えられない仕様らしいです。某バス停の屋根の支柱に書いてあるのを見ました。確かに、雪がたくさん(といっても最大60cmくらい)積もった2014年2月、あちこちで雪の下になってつぶれたカーポートを見た記憶が……。

夏は暑く、冬は寒い

断熱材のない家が多い

いま住んでいるところを含めて2軒のマンションに暮らしましたが、どちらの家も恐ろしく外気温に左右されます
つまり、断熱材が入っていない! そして、窓も1重なのです。

知ったときにはものすごく衝撃を受けました。このご時世にエコの真逆の構造とは…。
夏にエアコンで冷やしても冷気が逃げるし、冬は大抵エアコンしか暖房設備がなく、頭の上からの温風しかないので、足下が全く暖まらない。床からの冷気で底冷えするのでびっくりします。

北海道の暖房器具は大抵床に置いて(備え付けて)あって、あれが普通だと思っていたんですが、実はものすごく理にかなった暖房方法なんだと、東京に来て思い知りました。

冬は、暖房代をケチって夜寝るときに切ると、1時間もしないうちに室温が一桁になります。窓に保温シートなど貼ってみましたがあまり変わらず。当然、北海道の冬の室内の格好では、寒くて寒くて寝られません。

逆に夏は、外出の時などエアコンを弱めたり止めたりして、帰ってくると灼熱地獄。湿度も上がってしまうので、まるで熱帯にいるような感覚になります。夕方など、外気温が下がっているのに屋内の気温の変化がついていってない時間帯では、外の方がまだマシだわ!ということもしばしば。

賃貸に暮らしているうちは、厚着と薄着で工夫して、どうにか光熱費を減らせるよう頑張るしかないようで。これは東京でつらいことのひとつです。

外に出れば、どこの電車や建物でもガンガン冷房を効かせているので、外や家にいるより快適ですけどね。

鉄道事情

電車がJRだけじゃない

北海道で電車(実家の辺りでは、皆「汽車」と呼んでいましたが笑)というとJR1社ですよね。あとは札幌の地下鉄か、函館の市電か、第三セクターの鉄道業者(でもこれも元はJRか国鉄)ぐらいでしょうか。

東京は私鉄(地上線)がたくさんあります。モノレールも2社あり、地下鉄も2社。鉄道業者の多さと、その乗り換えの複雑さに、初めはちょっと慣れないかもしれません。
沿線ごとに雰囲気もかなり違いますしね。

とはいえ、ICカード(Suica、Pasmo)は全路線共通で使えますし、なんと言っても、他社路線で事故や運休があった場合にちゃんと駅の電光掲示板でお知らせされるのがすばらしい! 全く乗り入れていない路線同士でも、ここは徹底されています。

実際に使うときには、Yahoo!乗り換えアプリやGoogleMapを駆使して、きちんと乗り換えや駅構内図の情報を得れば、ほぼ間違いなく目的地に行き着けますので、「東京の電車と駅は複雑で分かんねえんじゃ~」と困ることはさほどないと思います。

「短い8両編成で参ります(京王)」「短い11両編成で参ります(JR)」

ホームでのアナウンス。それ短くないだろう!と思わず突っ込みたくなります。

だって北海道の電車は(今調べたところ)最長で7両編成、ローカル線だと一番短いのは1両編成ですからねえ。

この放送を聞くたび、人口の多さを実感します。そして、だからこそホームが長く、降りてから改札口までやたらと遠い車両ができてしまい、ある特定の車両が混むんですね。

人身事故が多い

北海道で運転見合わせといったら、動物とぶつかったか、車両かポイントの不具合か、除雪作業か、強風か、土砂崩れか、高波か、でしょう。人身事故なんて1年に1回あるかどうかくらいのものではないでしょうか。

東京で運転見合わせといったら、大抵、たぶん9割方、人身事故です。ホームから飛び込まれたり、踏切でとどまっていたり……中には意図しないで本当に事故という場合もありますが、多くはご自身の意思でそうされるようで。人が多いから、それに単純に比例してそういうケースが多いのか、はたまた都会だから、という事情もあるのか。よくわかりませんが、ご本人も鉄道会社もユーザーも、誰も幸せにならないので、何か別の解決方法はないものなのだろうかとニュースを聞くたびに思います。

券売機やホームが雨ざらし

北海道の大きい駅のホームって、大抵屋根があって屋内ですよね。改札口はもちろん屋内で、駅の外に出るときはドアを開けて出る(or地下街直結)構造だと思います。

東京の駅には、外と隔てるドアがありません。スルー構造です。そして、改札機は駅の中と外を隔てる位置にあることが多く、雨ざらしのことが多いです。券売機もしかり。ホームに一応の屋根があるところは多いですが、ちょっと斜めに降ろうものなら普通にぬれます。

ちなみにこれに似たものとして、屋外のエスカレーターがやたら多いです。雨の日は傘をさしてエスカレーターに乗るという笑。そして、あまりに雨が強くなると止まります。故障防止?滑るから事故防止?なのかわかりませんが、屋根付けとけばいいのにと思うのは、まだまだ感覚が道民なのでしょうか。

東京はアスファルトだらけで、自然がないのか

23区内は公園と川だらけ、23区外は山か森か川

道民が「東京」と聞いて想像するのは、たぶん高層ビル群やオフィス街などではと思うのですが(実際、私はそうでした)、実際に東京を歩いてみると、びっくりするくらい、あちらこちらに公園があります。

この地図でも、新宿御苑、明治神宮外苑、代々木公園、日比谷公園、皇居、赤坂御用地、上野公園、小石川植物園、小石川後楽園(東京ドームの隣です)、浜離宮恩賜庭園、芝公園などなどなど。ちょっと街を歩けば公園に当たる、といった印象です。しかもひとつひとつが広い。

東京都公園協会なる公的な団体があり、都内の公園を検索できるサイトがあるのですが、入場が有料の所から、軽く散歩にいける小規模な公園まで含めると、東京のイメージとは違って、ほんとうに莫大な数の公園があります。

そして都内から日帰りできる山と言えば高尾山。川沿いを歩きたければ、多摩川、江戸川、荒川、墨田川、神田川。その支流も含めて、遊歩道の整備された川がたくさんあります。

(蛇足:神田川はかぐや姫の歌で全国的に名前が知られているのではと思いますが、実際の神田川は井の頭公園(吉祥寺)から浅草橋(浅草ではない)のあたりまでで、都心のど真ん中を縦断しています。歌の歌詞に出てくる「小さな石けんカタカタ鳴った」は車や周りの音でとても聞こえないと思いますし、「三畳一間の小さな下宿」も、もう川沿いにはなさそうです。)

東京産の野菜と果物と豚肉と卵と牛乳と豆腐

東京産の野菜

東京産の野菜。なんとも聞き慣れない言葉です。

東京のどこに野菜が生える場所があるのか!とお思いでしょう。杉並区や世田谷区には、もともとの地主の方の畑や、開発から行政が守っている「生産緑地」というエリアに、たくさん野菜が栽培されています。

そして、調布・府中・小金井・多摩・立川や、そこより西は、野菜の直売所の宝庫です! 農家の方が毎週決まった曜日に直売所を営業したり、スーパーの一角に地場野菜コーナーが作られて、立川産モロヘイヤや、小金井産大根、府中産枝豆などがふつうに売られています。枝豆はもちろん房のまま!新鮮で、その辺の居酒屋さんなどでは食べたことのないような、深みのある甘い味がします。

東京産の果物

そして案外と知られていないのが、稲城の梨稲城なしのすけという梨のキャラクターがいる(しかもガンダムのモビルスーツデザインの大河原邦男氏が製作)くらいなのに、あまり広く知られていません。「多摩」や「稲城」など、この地域特有の品種を作っているそうで……私はここ数年間、毎年直売所に買いにいっています。びっくりするくらい大きくて、皮をむくだけでしたたり落ちる、みずみずしい果汁がたまりません。実家に送ったところ、こんなにおいしい梨が東京にあるなんてびっくりした!と大好評でした。

ちなみに、梨と一緒に売られている「高尾」というぶどうもすばらしくおいしく……種なしで食べやすいのです。

その他にも、多摩市産のブルーベリーや、国立産のキウイなど、ちょこちょこといろんなところで果物が栽培されています。かなり生鮮品は豊富です。

東京産の豚肉

東京産の豚肉、TOKYOXです。

「私たちはおいしい豚です」というキャッチコピーが、なんだか哀愁漂う気もするのですが笑

豚肉の脂の味が苦手な私でも、この豚肉ならば食べられます!なぜか臭みがないんです。ちょっとお高いので、2割引の日をねらって買います(正価で買わなくてごめんなさい)。

ちなみに幻の豚肉とか言ってますが、近所のスーパーでは少ないながらも毎日売ってます。幻ってのは、広く出回っていないっていう意味ですかね。

東京産の卵、牛乳

知っている範囲では、府中に養鶏場があって玉子の直売所が併設、日野には牛舎(モグサファーム)があり、牛乳を生産してアイスクリームも売っています。

それらは23区外(都下)とはいえ、東京都内。新宿まで電車で30分くらいのエリアにあります。
しかも、その2つの施設(府中、日野)からの徒歩圏内には百貨店があります。百貨店と養鶏場や牛舎がこんなに近くにあるのは、いろんなエリアが近接している東京ならではかもしれません。
(注:府中伊勢丹は2019年9月末で閉店しました。)

さらに少し足を伸ばして青梅に行くと、川鍋養鶏場という「さくらたまご」と「もみじたまご」で有名な玉子屋さんもあります。ここのたまごは、立川高島屋内、農家の台所というレストランで卵かけご飯にして食べられるのですが、くせがないのに深みのある味で、ほんとうにおいしい。
ちなみに青梅のJAの直売所では、「青梅」の名の通りほんとうに梅干しがたくさん売られていて、名は体を表すとはこのことだと妙に納得しました。

※都内の酪農家から集められた牛乳は東京牛乳として売られています。冒頭に書いたモグサファームさんも参加しているそうです。

ドラマで見た「豆腐屋さん」が本当にある

個人の豆腐屋さんが商店街にある率も高いです。北海道では見たことがなかった。豆腐ってスーパーで買うものだったから。やっぱり東京には昭和が残ってると実感します。

なんだかんだで東京は食料自給率が高そう

北海道にいると「ミルクランド北海道」だの「北海道米」だのと、北海道推しに洗脳されて生活していますが、案外東京でもおいしい生鮮品がたくさん作られています。都下に住めば近くにたくさん売ってるし(都下は23区と環境が違いすぎる!という意見もありましょうが)。

TOKYO MXは、STVやHTBの番組を頻繁に放送している

TOKYO MXは東京のローカルテレビ局です。
自社製作の生放送番組は、本当に地上波で放送していいのかしら?というぐらい、なかなか攻めた内容で面白いわけですが…

案外、STVやHTBの番組を放送してくれるんです。道民ホイホイチャンネルといっても過言ではない。
例えば水曜どうでしょう、チャンネルはそのまま!、H澤幸子のクッキング(←これは好みが分かれましょうが)などなど。過去には、おにぎりあたためますか、1×8いこうよ!も放送されていました。

ちなみに、以前多摩に住んでいたときはテレビ埼玉テレビ神奈川が受信できたので、ブギウギ専務が視聴できていました。「どうでしょう」はこれらの2局+MXが時期違いの再放送をやっていたので、何と週に3回ずつ見ていました笑。

今はオンデマンドでいつでも見られるといえばそうなんですが、何の気なしにテレビを付けて知っている番組が放送されていると、やっぱりちょっとうれしくなるもんです。

北海道物産展に行くと知らないものがたくさん売られている

東京のデパートでドル箱企画とされているのが、北海道物産展。
調べてみると、ほぼいつも東京のどこかしらで開催されています。
その都度、テレビの中継企画に登場し、数量限定商品を狙って殺到した、ものすごい人混みが映し出されます。

バイヤーさんに密着して取材した番組を見たことがあり、かなり力を入れて商品を探してくるらしいことを言っていたんですが、正直、道民があまり知らないものを買い付けているのに違和感が…。
道民には売れないような高級品を、東京で売るということなのでしょうか。

北海道に暮らしていると買う機会がないようなものがたくさん売られている、不思議なイベントです。

以前、六花亭のマルセイバターサンドが、絶品☆希少な北海道のスイーツ☆みたいに崇められているのを見て、失笑してしまいました。
マルセイバターサンドは私も大好きですが、そんなにうやうやしい特別感のあるものではなく、もっと日常で気軽に食べられるお菓子でしょうに…。

ちなみに、有楽町や東京駅の北海道のアンテナショップは結構北海道のスーパーに近い品揃えなので、こちらは普通に使えて便利です。手頃な地元民向けのものが売られています。
普通のスーパーの中では、京王ストアが北海道フェアを頻繁にやっていたと思います。サッポロクラシック、やきそば弁当、めんみなど、北海道のスーパーっぽい品揃えでした。
札幌駅前に京王プラザホテルがある関係で、独自の仕入れルートがあるんでしょうかね。

とにかく、東京都民の北海道への憧れは、ちょっとかいかぶりすぎと思えるほど熱烈です。
そんなに好きなら移住してくれたらいいのにねえ…と思いますが、たまに行くには楽しいけど住むには向かない、みたいな場所は私にもあるので、憧れにとどめておきたい気持ちも分かります。

多くの方が懸念する「連日氷点下なんて信じられない!死んじゃう!」という気温の点ですが、
道民も東京に住んで長くなると寒さに弱くなるらしい(TEAM NACSがたまに言ってますね)ので、移住したらきっと寒さに強くなれると思うんですけどね。

どこからともなく現れるやつら(G)

道民が一番なじみがなく面食らうであろう虫、G。
カマドウマという似て非なる虫は実家にも出たことがありますが、Gのしつこさ、グロさには辟易します。
存在意義が分からない…。居なければ居ないで、食物連鎖のバランスが崩れたりするんですかね…。

私のG体験

実は私が初めてGに遭遇したのは、東京に住んで5年目でした。遅かったのは幸か不幸か…。
最初のマンションは築5年ぐらいで、新しかったからか1度も見かけませんでした。
その次に築20年のマンションに4年間住んだのですが、住んで約2年経過した頃に玄関に現れました。
厳密にいうと玄関の外の廊下です。内廊下だったので完全屋内です。

(この後、生々しい話が続きますので苦手な方はそっ閉じ推奨します)

その時はぎりぎり家に入れずに回収できたのですが、その後G地獄に陥りました。
洗面台の下に入れていたディスポグローブの箱をつぶそうとしたら出てきたり
朝起きてごはんを食べようとダイニングテーブルに近づいたところ、テーブルの上にいたり
(それからしばらくそのテーブルでごはんを食べる気になりませんでした)
洗濯機の前にたたずんでいて踏みそうになったり
エアコンの下からいきなり出てきたり。

そしてこの部屋から引っ越すとき、クライマックスともいえる出来事があり…
キッチンの吊り戸棚の奥にしまっていたジップロックコンテナ(昔ごはんをレンチンするのに使っていた)入りの紙袋に
フンが無数に付いているのを発見して発狂しかけました…。
生ゴミもすぐに袋に密封してかなり気を付けていたので、駆除業者さんもなぜ出るのかと不思議がっていたのですが
結局これに引き寄せられていたということだったようです。
もちろん完全に洗ってからしまってあったのですが、うっすら残っているごはんの残り香を察知したんでしょう。
やつらの食べ物察知能力、恐ろしすぎます。

私のG対策(たぶん確実性は9割9分)

この経験から、引越荷物を入れる前に2つの作業を必ずするようにしました。
(駆除業者さんに教えていただいた方法です)

①水道管やガス管(流し台の下、洗面台の下)
エアコン配管の引込口(壁や床に穴が開いているところ)
天井の点検口の蓋まわり
を全てパテで隙間埋めする
②バルサンを焚く
(可能であれば荷物搬入後にも焚く。荷物に付いてきている場合があるため)
②は一般的ですが、これはあくまで対症療法的な感じなので、根絶するには①が必須だと思います。
業者さん曰く
「やつらは隙間をめざとく見つけて入ってくる。逆に隙間がなければ入れない。
隙間がないように見えても、やつらは3mmあれば入ってこられるので、パテで隙間なく塞ぐのが一番。
テープは劣化して剥がれたりすると隙間ができてしまうので、パテがいい」
とのことでした。
 
私はこの時に隙間埋めパテというものを初めて知ったのですが、こういうようなもので↓
ホームセンター以外に、100均でも置いているお店があるみたいです。
 
 
両方使った感じでは、テープ状コークのほうが今回のような線状の隙間埋めは楽かなと思いました。
すきまパテは学校で使った工作用粘土みたいな感じで、直方体の塊で入っているので、今回の用途には手で細長く成形する手間がかかります。
塞ぐ能力的には同等な気がするので、手頃さで選べばすきまパテが優勢ですが。
 

G対策の限界

そうはいっても、自分の家の中だけ対策しても限界があるのも事実のようです。
というのは、周りの環境(上下左右のおうちの環境)にも左右されるから。

実際、以前のマンションで住んでから2年経過していきなりGが現れたのは、2フロア下の部屋(位置的には真下)で引っ越しがあったのがきっかけかもしれないのです。
Gたちは、食べ物がなくなると次の家へと渡り歩くんだそうで(業者さん談)。

そこはかなり大規模なマンションだったのですが、見かける住人には手押し車や杖でやっと歩いているような高齢者が多く、
複数の訪問介護業者さんが頻繁に出入りしていました。
推測するに、家のお掃除やごみ捨てがままならない方も少なからずお住まいだったでしょう。

そして、若い住人でも部屋がごみ屋敷と化してしまう場合もあります。
いくら配管回りをパテで塞いでも、玄関から入られては防ぎようがありません。
部屋の内見のときには、できれば上下左右の部屋の様子(ベランダが物であふれかえっていないかなど)も確認したほうが良さそうです。

G対策の効果(体験談)

入居前に①、②の対策をして2箇所に暮らしましたが、1度も遭遇していません。

1軒目は、内見の時点で1年ほど空き家が続いており、造り付け食器棚の中にGのフンが散らばっている状態でした(もちろん入居前には清掃が入りましたが…)。
というわけで、Gの進入口は確実にあったものと思われます。
この家でさえ、①パテ、②バルサンを施すことで1度も遭遇せず退去まで過ごせました。
外廊下でGを見かけることはありましたが、部屋の中では1度も見かけませんでした。

2軒目はまだ暮らして1年未満ですが、同様の対策をして、現在のところ遭遇していません。
今回は台所が特殊で、流し台下の物入れの奥下半分に板が打ち付けられており、水道管やガス管の引込口に手が届かない構造になっているんです。
収納が減るのは残念でしたが、それよりGに遭遇しないことを優先して、物入れそのものが開かないようにパテで扉の縁全体を塞ぎました。
これで物入れの中に出現しようとも、部屋の中には出てこられまい。

というわけで、周りの環境さえクリアされていれば、先ほどの①パテで塞ぐ、②バルサンを焚く、で遭遇確率をほぼ0にできます。たぶん。
ぜひお試しを。

おわり。

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