テープ起こし会社のトライアルに落ちたり受かったりした話

これまでクラウドソーシングサイトでのみ仕事を受けていましたが、新たな一歩としてテープ起こし(文字起こし)会社に登録してみようと思い立ち、現在までに3社のトライアルを受験しました。
そのうち不合格だった2社のトライアル受験体験記を書いてみたいと思います。

一応伏せ字にしてあります……

【2020/7 一部リライト・加筆しました。】

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その1:会社名が漢字4文字の某社

結果:一次試験で落ちました

一次試験、二次試験とあるうち、一次試験(択一式、漢字と一般常識のテスト)で落ちました。
満点の自信があったのですが、なぜ落ちたのか、何問正解だったのかは教えてもらえませんでした。

応募~受験まで

会社の採用情報を見つけて応募しました。
合格して登録スタッフとして働いていらっしゃる方の感想が載っていて、登録スタッフになると個々のライフスタイルに合った充実した毎日が待っているよ!!という、ポジティブな印象を与えてきます笑。

応募メールに記載したのは
一般的個人情報
テープ起こし経験
テープ起こし実績実数○○時間
テープ起こし作業に使用するPCのOS
でした。

試験問題が送られてこない??

応募が完了すると自動返信メールが届きました。
……が、いざ一次試験の日になっても、試験問題が送られてこない

問い合わせたところ、一斉メールのせいなのか、どこかではじかれてしまっているようでした。
困るのは送信側にエラーメールも返らないうえに、こちらの迷惑メールフォルダにも届かないこと。

これは縁がないということなのか……と思いつつ、とりあえず届かない旨を問い合わせしたところ、
個別に対応して案内してもらえました。

受験

気を取り直して受験です。試験ページにアクセスして解きはじめ……
まず最初に「名前は全角で、姓と名の間に半角スペース」と指示が。(実際の全角半角は違っていたかもしれません)
こういうところから見られているわけですね(落ちた分際で偉そうにすみません)。

そして20分以内に解いて提出ボタンを押せとのこと。
この20分は自分で時計を見て計らなくてはなりません。カウントダウン機能はついていませんでした。
問題数を忘れてしまったのですが、確か1問につき数十秒はかけられるな、と思った記憶があります。

結果

最初に書いたとおりですが落ちました。
「慎重に審査させていただきましたが……弊社基準に達しておらず……」のようなメールが来ました。

果たして何人受けて何人が通ったのか、何点以上ならば合格なのか、よく分からないまま終わりました。
もしかすると質問すればある程度答えてくれるのかもしれませんが、メールの不具合もあってあまり質問メールを送る気になりませんでした。

 

その2:会社名が片仮名4文字の某社

結果:二次試験で落ちました

一次試験、二次試験とあるうち、二次試験(30分くらいの音源を仕様に合わせて起こす、ケバ取り)で落ちました。こちらもなぜ落ちたのかは教えてもらえず。

ちなみに一次試験も音源を仕様に合わせて起こすタイプ(素起こし)でした。
二次試験より音源の長さは短めでしたが。
どちらも納期は特に設けられておらず、「着手します」の連絡も不要でした。

応募~受験まで

ここのスタッフに登録されている方のブログを読んだことがあり、文字起こしの仕事を始める前から気になっていた会社だったので、トライアルの応募先候補に最初から入っていました。

応募には一般的アルバイトサイトに登録せねばならず、その登録の際にかなり詳細な学歴やスキルなどを記入する必要がありました。意気込みややりたい仕事など、自由記入欄も結構あって、その1の場合よりここに時間を費やした印象です。

そのアルバイトサイトから応募すると、応募完了メールに一次試験のご案内が記載されたものが送られてきました。お問い合わせナンバーなるものが受験番号のように割り当てられ、ネット上で随時更新される掲示板に番号が掲載されるので、それで合否が分かるという仕組みでした。

受験

仕様書に苦しめられる

言われるがままに一次試験を受験……と思いきや、仕様書が詳細で膨大でびっくりしました。
基本的には記者ハンドブックに準拠するのですが、それ以外の会社マイルールが多いこと、多いこと。

しかもその仕様書、PC上ではどうしようもなく見づらい。セルの大きさが文字数に合っていなくて、セルを広げないと読み落としてしまう部分も散見されました。
仕方なく紙に印刷(なるべく拡大して)したのですが、8ptぐらいの小さい文字でびっしり書かれたものが7枚にもなりました。活字は大好きですが、これはちょっと読む気が失せる……

しかも指示の内容があいまいだったり、そもそもマイルールの説明文にマイルール違反があったり、会社として出している文書(メール含む)の日本語がおかしかったり……
ほんとに文字起こしの会社なのかな?と思うくらい、言葉に対して無頓着な印象がありました。

ここで受験する気が半分くらい失せたのですが、せっかく申し込んだし……と思い(半分仕方なく)受験。
すると一次試験はあっさり通りました

二次試験は何だか分からないまま終わる

二次試験は、話者5人のノイズたっぷり&マイクが遠い音声でした。
同年代の同性が多くて話者の区別があやしいうえに、一本のマイクを都度発言者に回して使っていて、しかも話し始めてからマイクが手元に届くため、音が途中からしか入っていない場面がたくさん。
そこに笑い声、拍手。とにかく何を言っているかわからない。

情報検索能力もみます、みたいなことが書かれていたのでキーワードを手がかりに探したところ、youtubeに音源の出所の動画を発見!
話者のフルネームも分かり、動画によって話者の区別もつき、すっかり解決した気分になりました。
参考にしたwebサイトも納品メールに記載せよというので、こちらの動画のページやら、話者のオフィシャルページやら、根拠になるものは全て記載しました。

ただケバ取りの範囲、かぎかっこを付けるかどうかの場合分け、この2点の指示があいまいで自信がありませんでした。
仕様書に書かれたものは最低限守らねば!と突き合わせ作業をしようとしましたが、さっきの仕様書です。30代半ばにして、虫眼鏡が欲しくなりました笑。

とりあえずひとつひとつ満たしているかを確認し、ようやく提出。
かなり体力と気力が奪われる試験でした。
そしてこの結果。何が悪かったのかが分からず、再度挑む気力が湧いてきません。

ちなみにこちらのトライアル、そこそこ狭き門のようで

例えば私と同時期に受験した方70人を見てみると
一次試験で不合格:32人
二次試験で不合格:10人
採用決定:4人
試験途中:24人
となっています。
試験途中の方々が今後どんな結果になるか分かりませんが。

トライアルは受かるまで受けよ、凹んでやめたらそこで終わりだ

ということが、よく翻訳業界のトライアルでは言われています。
(関連記事→翻訳業界は文字起こし業界に似ている
幸いにテープ起こし(文字起こし)業界でもスタッフを募集してくださっている会社がたくさんありますので、どこかの会社の登録スタッフになりたければ、自分に縁のある会社が見つかるまで受け続ければいいのだと思います。

採用試験は一方的なものではない。自分も会社を選ぶチャンスである

大切なのは、いくつかの会社に拒否されたからといって、自分の能力を否定されたとは考えないことだと思います。

例えば私の場合、かの読みづらい仕様書の会社にもし万が一採用されたとしても、その後ずっとこの雰囲気の中で仕事をすることになったわけです。
絶対ストレスフルだったに違いありません。すぐにこちらから契約解除を願い出たと思います。

落とされたとしても、合わない会社だったんだから落ちてよかった!ぐらいに、ちょっと図々しく前向きに考えて次にトライした方が、結局いいことがありそうです。

と言っていたら、本命に受かった

と自分に言い聞かせながら、実は今もう一社の結果待ちです。どうなることやら。
→受かりました!!
蓋を開けてみると、応募の途中で「???」と思う点がなく、働きたいと心底思える会社に採用されました。
(2020/7追記 こちらで早2年近く、月に平均5本(合計平均400分)ペースで継続してお仕事をいただいています。本当にありがたいです)

振り返ると、ご縁のなかった会社は、会社に対するこちらの疑念みたいなものが伝わってしまっていたんですかね…

合格した会社については採用過程を口外できない契約のため、割愛いたします。

おわり。

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